本日も、業界セミナーの第2回目がありました。

「観光サービス人材養成科」の講師である向山(むかいやま)先生の熱い話の一端をご紹介します。

●ホテル業界では、もちろん同業界にいた人材を欲しているという一面もあるが、違う業界でスキルを身に付けてきた人材(それは60歳以上の人材でもOK)を積極的に採用していきたいという傾向も高まってきている。

●私がサポートしてきた人材の最高齢は75歳だったが、会社役員としてのキャリアが評価され、レストランのフロアに採用された。ラグジュアリー(高級)ホテルでは、エクゼクティブの客とも、話題豊かにコミュニケーションできる人材を求めている。

●前職でクルマを売っていた人材が、ホテルの料飲部門に入り、MICEの分野で、大きな国際会議を誘致するなど、輝かしい営業成績をあげるようになっている。

※MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行), Convention またはConference(大会・学会・国際会議), Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語。

●先日修了した「観光サービス人材養成科」の受講生の中には68歳の人材が2名もいたが、一人は電鉄系大手ホテルのスチュワード(食器洗浄、什器管理)にすぐに採用された。もう一人はリゾートマンションの管理の仕事についた。

●ホテル料飲部門(FB、Food&Beverage)では、最近は「フューネラル事業部」といった名称で、葬祭を扱い「お別れ会」などをプロヂュースしており、そうした分野では異業種からの人材の参入も多い。

●自分はホテル業界で育てられ、人生を楽しんで来られた。何歳であろうと、様々な職種があるホテル業界は門戸を開いている。ぜひホテル業界に関心をもってもらい、いくつになっても人生を楽しんでもらいたい。