国からの委託を受けて行う
職業訓練校では、「就職率」という
数字が大事になります。

仮に1クラス10名の受講者が
いたとして、3名しか就職できなかったら
就職率は30%。

30%では、最低目標ラインに
到達しておらず、訓練校としては、
レッドカードをもらうようになります。

これが2回でると、そのクラスを
行うことはできなくなってしまう、
という厳しいものです。

弊校では、そうならないように、
キャリアコンサルタントの資格を
持ったスタッフを中心に、
就職支援にかなり力を入れます。

時には、「ここを受けたら」といった
指示に近い助言を出す事もあります。

でも、私達キャリアコンサルタントは、
よっぽどでないと、そのような
積極的な提案、助言、指示、といった
ことはしません。

しかし、そのような指示を出さないと
就職活動をしない、という受講生さん
も実際いるのです。

そこに難しさがあります。

積極的な技法(指示など)は、
原則使わない、と教わってきた
キャリアコンサルタントとしての
ジレンマも、そこにあります。

今後も続けて、この問題について
考えたいと思っています。