半月ほど前(1/19)に、
“ 仲良くなるための3つの法則”として、
1)感情を込めて相手の話を繰りかえす
2)鳥の目になって2人を見てみる
3)自分の言い分は、質問形にする
といった3つを上げました。
その時に、1)については
少し書きましたので、あとの2つについて書きます。
2)鳥の目になって2人を見てみる
「 仲良くなる」ためには、ということで書き出している
ので、2人の間で仲が悪い状態が生じている、
という前提があるわけですが・・・
仲が悪くなった時には、相手の事を良くは思っていない
わけで、怒りの感情が芽生えていたりすると思います。
その感情にどっぷりとはまっている、といった状態に
なってしまっては、相手のことを嫌いなままで、進展は
ありません。
「メタ認知」という言葉があります。
メタは、この場合、「高次の」といった意味ですが、
2人の関係を、ちょっと後ろに下がって、あるいは
上から俯瞰するような形で、眺めてみる、といった
ことがあると、進展が期待できます。
客観的に見てみる、といってもいいです。
表題2)にあるように、
「鳥の目になって2人を見てみる」と
表現することもできるのではないでしょうか。
認知的モニタリング(metacognitive-monitoring)
なんていう心理学での用語もあるようです。
2人の姿が、メタ認知的に把握できれば、
相手のことも少し客観視できるし、
もちろん自身のこともそうです。
そこに何なりかの「気づき」もあるかもしれません。
「そこまで熱くなる必要もなかったな」とか
「自分はいつもこんなパターンで、怒りが湧いて
くるんだな」とか、
そうした気づきがでてくればしめたものです。
確実に、2人の関係に変化が訪れるに
違いありません。
3)自分の言い分は、質問形にする
ちょっとわかりにくい言い回しですが、
こちら側の主張を問い掛けの形にしてみます。
「あなたが、あの時に、あのような行動を
取ったのは、どう考えてもあなたに非がある
(あなたが悪い)」
といった言い回しでは、火に油、2人の
関係は悪くなるだけでしょう。
これを
「あなたが、あの時に、あのような行動を
取ったのは、どうしてですか?」
と言い換えてみます。
これが質問形にするということです。
そうすることで、相手の方の行動なり、
発した言葉の背景に目が向くように
なります。
相手を理解しよう、という意思がそこには
芽生えるわけです。
相手の事情や、相手の感情の起伏、
相手がどのような人なのか、を知り
始めることが、和解への第一歩になる、
というわけです。
注意したいのは、
「あなたが、あの時に、あのような行動を
取ったのは、どう考えてもあなたが
悪いんじゃないですか。」
これは、一見、質問形のように見えますが、
違いますね。
ただ相手を責めていますね。
注意してください。