3カ月間、キャリアコンサルタントとしての学習や実技研修をされた方々が本日、修了式となりました。

「この3カ月間で、どんな変化がありましたか?」といった私からの質問に対して、以下のような感想を述べてくれました。(一部設定を変えて記載しています)

多くの方が、ここで勉強(訓練)したことを踏まえて、「国家資格キャリアコンサルタント」や「国家検定キャリアコンサルティング技能士2級」を受検される事になっています。

【修了生の声】

(40歳代女性)

以前に勤めていた会社をやめた事について、自分を責める気持ちがあったのですが、この3カ月の間に何度かクライアント役になって面接訓練を行っていく過程で、いろいろな見方がある、ということがわかってきて気持ちが楽になりました。面接の練習では、キャリアコンサルタント役になったり、クライアント(相談者)役になったりするのですが、クライアント役では、自身の事を語る事もあったんです。自分だけが悪かったのではなく、周囲の環境や、また会社側にも問題があったといった事にも気付く事ができました。組織のこと、会社での人間関係の事などにも、目が向けられるようなキャリアコンサルタントになっていきたいと思っています。

(50歳代男性)

管理職として長らくやってきてので、当初は、人の話をだまって聴くという事が苦痛でした。すぐに「こうしろ!」と指示を出してきたのが今までのやり方でしたから、ここで学んだ事はとても新鮮でした。3カ月間「傾聴」の訓練を受け、自分でも人とコミュニケーションする時の態度がかなり変わったと思っています。日常生活でも、家族や友人との関係が、今までよりもうまくいくようになったと感じています。会社という組織内での経験が長いので、その経験も活かして、よく相談者(クライアント)の話を「傾聴」したうえで、適切なアドバイスができる、そんなキャリアコンサルタントになっていきたいと考えています。

(30歳代女性)

産業カウンセラーの資格はすでに取得していましたし、また心理カウンセラーになるための民間の講座にも参加してきていたのですが、ここでの訓練をうけて「キャリアコンサルタント/キャリアカウンセラー」との違いがわかった気がしています。今までに学んできたことは「傾聴」の一語に尽きるようにも思うのですが、キャリアコンサルタントは、それだけではなく「展開」までサポートします。これからどのように働いていくか、という事を一緒に考え、キャリアプランの支援をするわけです。そこではもちろん人生全般についての問題も出てくるわけですが、とてもキャリアコンサルタントという職能は幅広く、やりがいのあるものだと感じています。

(20歳代女性)

もともとメンタルヘルスに関心があって、この訓練を受け始めました。「メンタルヘルス・マネジメント検定」に向けての勉強はここで出来たので、受検するつもりです。自分自身がメンタル面の問題で会社を変わった経験があるので、そうした精神的・心理的に悩んでいる人をサポートする仕事につけたらいいな、と考えこの訓練を受けたのです。今は、もう少し広げて総務人事部門の一般事務職や秘書的な仕事にも関心が出てきています。人をよく見て、人と真剣に関わる姿勢が身についたと思えますし、また人が集まりである組織を見る目も同時に養われたと思っています。興味の幅が広がった事がよかったと思っています。