キッズステーションのホームページより

学童保育の場として
「キッズステーション」を立ち上げてから
5年が経ちました。

昨年度は、単年度黒字となり、
口コミで生徒数も右肩上がりで増加して
きていたので、今後も継続して
やっていける、と安堵したのも束の間、

コロナ禍のなかで、子供を放課後に
預けるというニーズが減りました。

来年度の生徒見込みについても
問合せが昨年の半分以下まで落ち込んで
おり、何とも頭の痛い話です。

「テレワークの進展」が大きな理由
のようです。

30年前の弊社設立から
テレワークを推進してきた身としては、
皮肉な結果です。

テレワーク推進の一方で、
地域型の老若男女が集う
コミュニティセンターを創ろうと
してきたわけなので、
仕方ないのですが・・・・

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経営者としては、今後の方針を
早急に考えなければならない、
といった状況。

もともと、私は何のために、この
キッズステーションを
立ち上げたのか?

当初のコンセプトは「職育」でした。

「食育」ならぬ「職育」は、
小学校からのキャリア教育を
イメージしたものです。

自立できる力、生きのびる力
を身に付ける、
そのための「職育」という
位置づけでした。

立上げ当初、近隣の志木ニュータウン
に在住のシニア層に何人か来てもらい、
ご自身のキャリアを話して頂きました。

世の中には、学校の先生や
お父さんお母さんの仕事だけでは
なく、いろいろな仕事がある、
ということを小学校低学年から
肌で感じてもらおう、という意図
でした。

また世代間交流にもなる、
といった試みでした。

今でも、その方向は間違いでは
ないと思ってはいますが、
現実は、この試み、お母さんや
子供たちにもほとんど
受けませんでした。

話がつまらない、
口頭だけの話で、聞いてもらう
ための飽きさせない何かがない、
といった工夫不足が原因です。

コンテンツ(内容)が
問われた結果でした。

その後、キッズステーションは
ロボット教室や、英会話、学習塾
のフランチャイジーになり、
預かるだけの学童保育ではない、
民間ならではの付加価値づくり
をしてきました。

積み木やレゴ教材などの
知育的な要素も追及してきました。

毎週毎週、絵を描いたり、
リトミック的な音楽的要素を入れたり
国語辞書を読んだり、
といった知育重視の活動を
続けてきました。

とはいいつつ、
テレワーク普及で、子供を
預けなくてもよくなると、
“わざわざ通わせるだけの理由”
が必要となってくるわけです。

子供たちが喜び、
お母さんが納得できるだけの
“通う理由”を、
キッズステーションが持たない限り、
生きのびていくことはできない
のでしょう。

「職育」も、その“通う理由”
の一つになるように、
していく必要があります。

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キャリア教育については、
中学校で行われる仕事体験が
もっともイメージされるものでしょう。

近隣のケーキ屋などのお店に
いって2,3日程度、仕事の
手伝いをする、という体験です。

これはこれですばらしいものですが、
それだけがキャリア教育というわけ
ではありません。

自らの体験を振返り、
生徒が自身が関わった仕事を、
より大きな視野のなかで捉えられる
ようになり、

さらに、自身の好き嫌いや適性
についても考えられるように
なるのが、キャリア教育です。

一過性のイベントだけで終わらせて
はいけないでしょう。

そうした姿勢と見方を、
小学校の低学年からであったとしても
ぜひ、培っていければ、と
思っています。

キッズステーションが、
そうした「職育」の場となっていく
ことを推進していきたい、と
考えています。