今日、業界セミナーが実施されました。
観光分野は、向山先生の担当で、主にホテルや宿泊業界の話。
2020年のオリンピックに向けて東京圏の宿泊室数は不足しているかといえば、そうではない、とのこと。
しかし、一時的にインバウンドの外国人客が増えるのは確実なので、
不動産業界などが、いま貸せずに困っている空きマンションなどを、改装して宿泊施設にしたり、
ビジネスホテルの展開を急いでいるとのこと。
そうした業界なので、人材不足は確実に起こっており、いわゆるホテルマンでなくても、
予約受付、フロント、ドアマン、食器などの管理をするスチュワード、清掃などの仕事で求人がたくさんある、という。
ハローワークでは、あまり求人がないように思える、といった質問が出たが、ホテル業界では、しっかりした人材を
取りたいという意識が高く、あまりハローワークには出さない、といった話もでた。
以上が10時から1時間の話。11時10分からは、介護業界の話。野溝先生にお願いした。
まず、介護は3Kか?という話から。「きつい、汚い、危険」といった3Kは業界にいる者からみたら心外な話で、
「感謝、感動、感激」の3Kが実際に働いている者の気持だとのこと。
自身が施設長をしていた時には、入居者のお年寄りから、肉親よりも信頼されて、息子から嫉妬された、といった話や、
かつて映画監督だった認知症のお年寄りには、ドアに監督作品のポスターを貼ったら部屋を間違えなくなった話とか、
谷崎潤一郎の三姉妹のお一人だった方も看取らせて頂いたという話など、
興味深いエピソード満載で、介護のしごとの魅力が語られました。
いま、埼玉県では、一人当たり数十万円の費用を捻出して、介護職員を発掘しており、その制度を使えば、
介護資格も無料で(どころではなく受講時の給料まで支給されて)取得できるといった話も、
もちろんして頂きました。
本日の参加者は6名。
そのうちの幾人かでも、こうした業界に興味をもってもらえればと思った午前中でした。