日本経営士会の「経営士養成講座」の塾長を務めました。
今回(第53期)は、私が支部長をしている埼玉支部の主管だったためです。

受講生は7名。講義の合間に、受講生が一丸となって、
ある一つの会社に対してのコンサルタント報告書を作成することが
修了の要件となっています。

今回、その「一つの会社」とは、私が代表取締役社長を務める
株式会社志木サテライトオフィス・ビジネスセンター。

つまり私は塾長であるとともに、受講生たちが報告書を書く
企業の代表の顔も合わせ持ちました。

最終日(10日目)の報告書の発表会は、3時間半に及びました。

まずは、4期分のBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)を
渡していたのですが、その分析結果の発表。

弊社もコロナ禍のなかで、無利子の借入を起こしたりしているので、
自己資本比率は、業界標準(教育業界)の半分ほどに落ち込んでいます。

「安全性」という指標では、かなりマイナスが付く数字です。

また、売上に占める変動費の割合(変動比率)は、5割に近い数字
となり、これは業界標準の3倍にもなるとのこと。
変動費を減らすように、といった助言が報告されました。

つまり、経費を使いすぎということ。
確かに、昨期は、広告宣伝費をかけ過ぎたかもしれません。
一昨期は、研究開発費に投資をしすぎたかもしれません。

利益を出して、法人税を納めるよりも、将来に向けての
投資をしよう、という発想での「投資」と言える支出が多かった
ために、利益が出ず、自己資本比率も高まらない、という傾向が
はっきりと数字に表れてしまった、というわけです。

研究開発費とは、私がNLPなどの研修に参加した費用が主。
また、広告宣伝費は、twitterでの情報拡散や映像(動画)での
PR等の作成にお金を使ったもの。

特に後者については、もう少し費用体効果も考えて、支出を
抑えるべきだったかもしれません。

しかし、将来に向けての布石、といった意識で、経営者として
手を打った、という気持ちでいたのは確かです。

弊社の場合、上記のような数字が悪いと、銀行が貸してくれない
というわけでもないので、それほど緊急性が高い数字である、
とは思っていない、という点も、私の姿勢としては
良くないのかもしれません。
(銀行は社歴32年といったことや今までの経緯で貸してくれる。)

決算書類の数値は、「社長の通信簿」とも言われます。

私も、受講生の方々から指摘された報告書での数値に、もっと
留意して、今後は「通信簿」をよくしていくように
心すべき、と思った経営士養成講座の最終日でした。