今後の経営を模索している企業は多い

就活中の学生さんの中には、

「コロナ禍で世の中が大きく変わってしまった。
いったいどこに就職すればいいのかわからない」

と悩んでいる人も、おられるかもしれません。

たしかに、このコロナ禍で今後の経営を模索している企業は、数多くあります。
コロナ前よりも債務が増えている企業も少なくなく、
先行き不透明な状態で、暗中模索しているのが現状です。

もちろん、IT業界のように常に躍進を続けている業界はありますが、
コロナ禍において、そういうケースはけっして多くはありません。
このような状況の中で、学生さんが就活に悩むのは、無理もないでしょう。

「どの会社に勤めるか」より、「どんなキャリアが積めるか」を優先に

では、厳しい社会情勢が今後も続くことが予測される中で、
いったいどのような考え方で就職活動を行えばいいのでしょうか?

最も大切なことは、自分自身のキャリアを磨くことを最優先に
就職先を選ぶことです。

「どの会社に勤めるか?」ではなく、
「どんなキャリアが積めるか?」を考えて、就職先を選びましょう。

就職した会社に定年までいられる可能性は低い

これからの時代、公務員でもない限り、終身雇用という選択肢は望めません。
そのため、名の知れた大企業に就職できても、
定年まで無事に勤められるとは限らないのです。

いま、40代後半~50代の方々が
続々と早期退職をして、第二の人生を歩み始めています。
「この会社でどんなキャリアが積めるか?」を意識してきた方々は
そこから独立するなど、見事なセカンドキャリアを選択されていますが、
「どの会社に勤めているか?」を考えて働いていた方々は、
リストラ後の身の振り方に悩み、再就職に苦労をされています。

たとえ60歳の定年まで勤めあげられたとしても、
人生100年時代といわれるいま、そこで仕事人生が終わるとは考えづらいでしょう。

それならば、「この会社で生涯いくら稼げるか?」などと考えるよりも、
「何歳までにどんなスキルを積んで、何歳になったら事業を始める」というように、
年齢に合ったキャリアのシナリオを自ら設計していくことが
今の時代における最も堅実な生き方と言えるかもしれません。

そして、これから就職する企業は、
そんな自分にスキルを積むチャンスを与えてくれる場だと
思った方がいいでしょう。

これから就活に臨む皆さんは、ぜひこのような考え方で
応募先を検討されることをお勧めします。