(本記事は、就職・転職に悩む方向けのAmebaブログ
「柴田郁夫の就職転職お役立ちブログ」より引用しました。)

https://ameblo.jp/ashibataikuo/entry-12738499855.html

大企業に就職したいと考える学生は多い

日本は長年不況が続き、さらに2020年からはコロナ禍が追い打ちをかけ、
安定志向に走っている学生さんも、多く見られます。

「できるだけ名の知れた大企業で、経営が安定しているところに就職したい」
そう思うのも、無理はありません。

確かに大企業は、安定しています。
お給料も良く、福利厚生も充実していて、さまざまな点で満足度は高いでしょう。
1年や2年、大きく利益が落ちたとしても、ビクともしません。
ある日突然会社が倒産し、家族が路頭に迷うなどということは、ありえない話です。

それに比べて中小企業は、いつ経営難に陥るかわからず、
待遇面での満足度も大企業に比べれば低いかもしれません。
オフィスの立地や環境なども、我慢せざるを得ない部分が多いでしょう。

「できれば大企業に就職して、定年まで安泰に生活したい」
と考えるのは、当然のことです。

大企業に就職することの、意外なりスク

しかし、大企業に就職することは、リスクもあります。
私はこれまで大企業に勤めていた方の中で、
40代・50代でリストラに遭った方や、転職をして失敗した方。
職場の人間関係に悩んでメンタル不調に陥ってしまった方など、
さまざまな方を見てきました。

一人の社員がいろいろな職務を任されて
スキルを積める中小企業の社員と違って
大きな歯車のひとつとして、
部分的な仕事を任されることの多い大企業の社員は、
いざ転職をしようとすると、
「使えない」と言われてしまうケースが少なくありません

就職する時点では、まさか自分が転職するなどとは思わないでしょうが、
実は大企業に勤めている人の中で、
「できれば転職したい」と悩んでいる人は、意外と多いのです。

会社の規模にこだわり過ぎないことが大切

大企業の社員が、転職したいと思う理由は、さまざまあります。
「全国に転勤があるので、落ち着いて生活できない」と考える人もいますし、
大企業ならではの人間関係に悩んでいる人、
一生懸命働いても、正当な評価をもらえない人、
望まないポストに就いてやりがいが持てない人など、
大企業を転職したい理由は、実にたくさんあります。

たとえば大企業の社員として長年勤めた後、
小さな会社を立ち上げた経営者は、こう言っていました。

「大企業にいたときは、ストレスだらけだった。
給料は良かったけれど、自分だけでなく他の社員もストレスをかかえていた。
自分はその道から外れることができたけれど、
ずっと勤めなければいけない人は、本当に大変だと思う。」

“隣の芝生”ではありませんが、傍から見るほど大企業の社員は
幸せではないのかもしれません。
もちろん、毎日最高に充実して働ける大企業もあるでしょうが、
当たりもあれば、ハズレもあるということです。
大切なのは、会社の規模にあまりこだわり過ぎないことです。
誰もが知っているような有名で規模の大きい会社だからといって、
本当の意味でいい会社とは限りません。

すでに規模の大きな企業は、成長期が終わって衰退期にいる可能性もあります。
22歳で衰退期の企業に入社してしまった場合に、
40年後どうなっているかは、とても不安ではないでしょうか。

社員数や知名度、待遇といったものよりも
本当の意味で「この会社は素晴らしい」と思える会社を選ぶことです。

では、具体的にどんな点にポイントを置いて、会社を選んだらよいのでしょうか?
それについては、次回お話ししましょう。