求職者支援訓練は、ただスキルを教えてくれるだけの学校ではなく、就職するための制度です。
そのため、スキルを教えてくれるだけではなく、実際に就職するための様々なサポートが受けられます。
キャリアコンサルティング
有資格者のキャリアコンサルタントと個別に面談する時間があります。履歴書や職務経歴書を添削してくれたり、実際の応募企業に併せた面接対策をしてくれたり、とても親身なサポートがあります。

職業人講話
例えば、webデザイナー養成コースであれば、web会社の方が来て、業界の話をしてくれる時間があります。
同じように訓練を受講してその会社に就職した方が話してくれることもあり、とても参考になります。
また、話をしに来てくれた会社が人材を募集しており、その会社に正社員就職したという実績もあります。

就職支援
受講生同士で、面接官役と受験生役に分かれて面接のロールプレイ練習をする時間があります。
面接官役も体験してみることで、どのように見られているのかというのが少し分かり、とてもためになります。

求人情報の提供
スクール内には、最新のハローワークの求人情報や、求人チラシ、フリーペーパーなどが置かれており、たくさんの求人情報に触れることが出来ます。
また、人材紹介会社や企業の方が訪れて、登録会や会社説明会を実施してくれることもあります。

過去の実績
「将来の方向性が見えなくなった」悩みをキャリコンと共に解決した事例

背景
40代後半のAさん(女性)は、長年パートタイムで事務職をしてきましたが、家庭の事情で退職。子育ても一段落し、再就職を目指してハローワークに相談に行ったところ、もともと好きだったデザインの業界に就職する為に職業訓練をすすめられ受講することに。
Aさんはもともと事務職を仕事としていたのでパソコンへの抵抗はなかったのですが授業が進むにつれて分からないことが多々増えてきた。またフルタイムでの就職活動も20年ぶり。最初は「資格を取ればなんとかなる」と思っていたのですが、訓練が始まって2か月ほど経つと、
「そもそも私は本当にデザインの仕事をしていきたいのか分からなくなってきた」
「再就職といっても、40代後半で本当にデザイン業界の仕事ができるのか不安にもなってきた」
と悩むようにもなりました。
キャリアコンサルタントとの出会い

訓練校では定期的にキャリアコンサルティングがあり、Aさんも半信半疑ながら個別面談に参加。最初は「履歴書の書き方を教えてくれる人」くらいの認識だったそうです。
しかし、キャリコンはこう問いかけました。
「Aさんは、これまでのお仕事の中で、“楽しかった”とか“やりがいを感じた”瞬間はどんな時でしたか?」
この問いかけをきっかけに、Aさんは少しずつ自分の過去を振り返るようになりました。
自己理解のプロセス
面談では、キャリコンと一緒に「ライフラインチャート」を描きながら、自分の人生のターニングポイントを整理。仕事だけでなく、家庭や人間関係も含めて“充実していた時期”を思い出しました。
- 学校行事の企画係として忙しかったけど充実していた
- 職場で新人さんに教えるのが好きだった
- 人と話すのが得意で、お客様から感謝されるのが嬉しかった
そんな話を重ねるうちに、
「デザイン職よりも、誰かをサポートする仕事の方が合っているかも」
という気づきが生まれてきました。
訓練の方向転換と新たな目標
キャリコンとの面談を通して、Aさんは「ただ資格を取るため」ではなく、
「自分の適性と希望に合った仕事」を目指したいと考えるようになりました。
そこで訓練校やハローワークと相談し、並行して「医療事務」や「福祉施設の受付・事務」の職種にも目を向けるように。デザインの基礎を学びつつ、人と関わることを活かせる職種への視野が広がりました。
結果
訓練終了後、Aさんは地域のクリニックで「医療事務兼受付スタッフ」として採用されました。
パソコンスキルも必要で今までできなかったHPの更新作業やそれ以上に
「人と丁寧に接する力」
「チームで協力する力」
が評価され、本人も「やっと自分らしい仕事に出会えた」と笑顔で卒業後にご報告を頂きました。
当校キャリアコンサルタントの役割

当校には多くのキャリアコンサルタントが社内に常時しているので訓練生の悩みや迷いが生じた際に適時にお話しをお伺いしサポートする事ができる事が当校の強みです。
訓練期間中に3回のキャリアコンサルティングを通じて、訓練生の就職支援を行う役割と共に訓練生達の心の支援を行っております。
安心してご自身の目指す仕事へと向かっていく事ができます。