(本記事は、就職・転職に悩む方向けのAmebaブログ
「柴田郁夫の就職転職お役立ちブログ」より引用しました。)

https://ameblo.jp/ashibataikuo/entry-12740868552.html

社会経験を積んだ上で起業できる

「30歳までに起業したい」と考える大学生が増え、
学生向けのオンライン起業スクールも、活況を呈しているようです。

学生時代に起業を考える人もいますが、
資金繰りの面や、社会生活を経験していない面など、
さまざまな点から、学生の起業は難しい部分もあるでしょう。

その点、ある程度の社会経験を積み、
それなりの人脈もできた20代後半であれば、
自信を持って独立開業することができます。

では、実際に起業した人の年齢は、何歳ぐらいなのでしょうか?


出典:「ベンチャー企業の経営環境等に関するアンケート調査(2020年)」
http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.vec.or.jp/wordpress/wp-content/files/2020_public_version_01.pdf

これは、設立5年以内のベンチャー企業を対象に行った調査ですが、
20代以下で起業した人は27.1%でした。30代までを入れると76.4%となり、
多くのベンチャー企業が30代までには起業していることがわかります。

結婚前の起業は、リスクが少ない

現実的には30代で起業する人の方が多いようですが、
私は起業するのであれば、30歳までに決断するのもひとつの方法だと思っています。
なぜかというと、

結婚前に単身で起業した方が、リスクが少ないからです。

結婚をして子どもが生まれると、どうしても危ない橋は渡れなくなり、
「家族や子どものために」と思って、踏み留まってしまう人も多いのではないでしょうか。

たとえ起業できても、大胆なチャレンジをしづらくなります。
ビジネスの結果次第では、離婚というようなケースもあるかもしれません。

その点、20代に起業をすれば、失うものはありません。
家族や周囲の人々も、たとえ失敗に終わっても
「まだ若いんだから、やり直しはできるよ」と、温かく見守ってくれるでしょう。
起業をあきらめて転職を考えることになっても、まだ間に合う年齢です。

男性はもちろんですが、女性の場合は自分自身が出産するので、
妊娠・出産・子育ての時期にあたる30代の起業は
尚のことお勧めできません。

20代のうちに起業をして、基盤を作ってから出産するか、
あるいは早い時期に出産をして、
子育てが一段落してから起業するのが無理がないのではないでしょうか。

地元で起業をするなら、20代がベスト

大学生の中には、地方から上京して、
そのまま東京の企業に就職する人も少なくありません。

もちろん「ずっと都会に住み続けたい」と考える人もいますが、

生まれ育った故郷にいつかは帰りたいと思う人も、いるのではないでしょうか?
もしそういう気持ちがあるなら、20代に地元に帰って起業するのがベストです。

20代ならまだ地元の友人や知り合いとの結びつきも強く、
地元に戻って起業するとなれば、町を挙げて応援してくれます。

特に過疎地域の場合は、若い人が地元に帰って会社を興してくれれば
大歓迎で迎えてくれます。
結婚前なら、身軽に故郷に帰ることもできるでしょう。

ところが、30代となるとそうはいきません。
都心の会社を辞めて地元に帰ろうとしても、
妻が都会育ちの場合は、拒否されるケースも少なくありません。
子どもの教育の問題や、さまざまな点で、反対される可能性もあります。

女性の場合は、結婚後に夫を連れて地元に戻るというのは、
夫の理解や合意が取れない限り、かなり難しいでしょう。

地方で起業をする人は、国を挙げて求められている

地方創生が大きな課題となっているいま、
地元の産物を使った店舗の経営を行う人や、
地域性を活かした独自のアイデアで企業を立ち上げる人は、
国を挙げて求められています。

テレワークの普及によって、場所を選ばない働き方も可能になったので、
自然豊かな田舎でIT企業を立ち上げるといったこともできるでしょう。
ぜひそのような若い方々が増えることを、願っています。