(本記事は、就職・転職に悩む方向けのAmebaブログ「柴田郁夫の就職転職お役立ちブログ」より引用しました。)

https://ameblo.jp/ashibataikuo/entry-12743216057.html

人生100年時代、65歳で仕事人生は終わらない

イギリスの組織論学者であるリンダ・グラットン氏の書いた著書
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は、
現在の日本にも大きな影響を与えた本です。

グラットン氏によると、日本では2007年生まれの子どもの半数が、
107歳まで生き得るとのことです。

また、現在50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代を過ごす可能性が高く、
いまの80歳は、20年前の80歳より健康だとも述べています。

つまり、今までのような
「65歳に定年を迎えて、あとは年金暮らし」という生涯設計の図式は
現在の大学生が65歳を迎えた頃には、
成り立たなくなっている可能性が非常に高いということです。

人生100年時代に、65歳で仕事人生が終わることは、まずありません。
「22歳で就職し、65歳まで働いてお金を貯め、引退後は優雅に余生を過ごす」
という人生設計は、もはやいまの社会にはないと考えた方がいいでしょう。

このことは、学生さんが就職先を選ぶ際にも、念頭に置いておくべき事柄です。

 

健康で長く働き続ける「マルチステージ」の人生を

では、65歳で仕事人生が終わらないとなると、
いったいどうしたらいいのでしょうか?
たとえ誰もが羨むような大手商社に就職できても、
そこで定年を迎えたときに、その後の仕事人生を考えなければいけなくなります。

そもそも、「正社員」という雇用形態自体、
数十年後には存続しているかどうかもわかりません。

そのため、大学を卒業してどんな企業に勤めたとしても、
自分自身の100年に渡るライフ・シフトをしっかりと見据えた上で
働くことが重要になってきます。

「LIFE SHIFT」の著書では、
【学生】→【社会人】→【老後】というこれまでのような「3ステージ」の人生から、
できるだけ健康に過ごし、より長く働いて生きる
「マルチステージ」の人生を提唱しています。

たとえば、22歳で大手商社に就職し、ビジネスのノウハウを学んで28歳で起業。
経営者として65歳まで働いた後、NPOを立ち上げて社会貢献事業にシフト。
80歳からは地域のボランティア活動に従事するといったパターンもあります。

 

スキルや健康・家族・友人といった無形の資産は、それ自体に大きな価値がある


このときに大切なのは、「お金だけが資産ではない」という考え方を持つことです。
これまでの時代は、
「60歳までに3000万円を貯蓄し、退職金と合わせて老後を過ごす」
といったように、お金中心のライフプランを立ててきました。

しかし、これからの時代は違います。

自力で収入を得るだけのスキルを持っているか、
今後も健康で生き続けることができるか、
信頼できる家族・友人がいるか、
社会の変化に臨機応変に対応できる能力があるか

といったことが、とても重要になってくるでしょう。

お金はモノと交換できる手段ではありますが、
それ自体に価値はありません。
でも、スキルや健康、家族、友人などは
それ自体に大きな価値がある、無形の資産です。

こうした目に見えない資産を大切にすることを、一番に考えながら、
就職先を選択されてはいかがでしょうか。

「どんなライフ・シフトを描いたらいいかわからない」という人は、
キャリアコンサルタントに相談するのもひとつの方法です。

キャリア・オアシスでは、いま学生さんを対象に
5月末日までの限定で、無料のキャリアコンサルティングを実施しています。
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